画像クリックでズームします▼
VOICE
ご購入者さまの声
窓の中をスクロールしてご覧いただけます
人と木のまじわり
木の戸籍|Wood Register
花梨瘤
Pterocarpus spp.
- 呼称・解説
- 唐木の銘木「花梨」(マメ科 Pterocarpus)の幹にできた瘤。「アンボイナ」とも呼ばれる。喉飴で知られるカリンとは別種。
- 分布・産地
- タイ・ミャンマーなど、東南アジアからフィリピンにかけての熱帯雨林。日本では八重山諸島が北限。
- 杢・木目
- 赤い心材と白い辺材がくっきりと分かれ、瘤には渦を巻く無数の眼が密に散る。隆起したゴツゴツとした塊から、複雑きわまる文様が現れる。
- 色・木肌
- 黄を帯びた紅褐色から、桃色がかった暗褐色へ。年を経るほど色は深く沈む。赤い部分はとりわけ硬く、粘りがある。
成り立ち
熱帯の雨と乾きをくり返し、緻密で重い心材を育てる。その幹の一部が、こぶとなって異様にふくらみ、その断面に渦巻く杢が生じる。花梨瘤の中の本花梨瘤については、削った粉を水にひたし、光にかざすと青く澄んだ蛍光色を帯びます。
希少性の背景
古来、唐木細工や仏具に用いられ、瘤の出た材はとりわけ貴重とされてきた。資源の減少により、原産国では伐採や輸出が次々と禁じられ(タイ・ミャンマー・ラオスほか)、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは絶滅危惧(EN)に挙げられている。新たに得られる材は年々限られています。
木が形づくる複雑で美しい華
人と木のまじわり
木の戸籍|Wood Register
紫檀
Dalbergia spp.
- 呼称・解説
- 黒檀・鉄刀木とともに「唐木三大銘木」に数えられる。マメ科ツルサイカチ属(Dalbergia)の、重く緻密な広葉樹の総称。英名はローズウッド。
- 分布・産地
- インドから東南アジア(タイ・ベトナム・ラオスなど)の熱帯林。産地と種により、本紫檀・手違い紫檀・紅木紫檀などと呼び分けられる。
- 杢・木目
- 木理は交錯し、肌目はやや粗い。赤褐色の地に、墨を流したような黒い縞が走る。
- 色・木肌
- 赤褐色から、紫を帯びた黒褐色へ。油分を含み、磨くほどに深い艶が生まれ、経年でさらに深みを増していく。
成り立ち
熱帯の乾季と雨季を、何十年、何百年とくり返し生きる。成長は遅く、その分だけ年輪は詰まり、材は重くなる。心材には色素と油分が深く蓄えられ、ものによっては水に沈むほどの密度をもつ。虫も菌も寄せつけない—生きていたときの強さが、そのまま木に残っている。
香り
削ると、かすかに甘く、花のような香りが立つ。「ローズウッド=薔薇の木」の名は、この香りに由来する。木が粉になるほど、その芳香ははっきりと感じられる。
希少性の背景
古来、唐木細工や仏具、銘木として珍重されてきた。ゆっくりとしか育たぬ木が、長く伐られ続けてきた。2017年、ツルサイカチ属(Dalbergia)はすべて、ワシントン条約(CITES)による国際取引管理の対象となる。新たに国境を越える木は、年々少なくなっている。
遠い熱帯で、ゆっくりと時を重ねた木。その重みと、かすかな薔薇の香りが、いま暮らしのなかにある。
人と木のまじわり
木の戸籍|Wood Register
屋久杉
Cryptomeria japonica
- 呼称・解説
- 日本で最初に世界遺産となった地「屋久島」で樹齢1000年以上の杉が「屋久杉」と呼ばれています。それより若いものは小杉と呼び分けられています。
- 分布・産地
- 鹿児島県・屋久島
世界自然遺産|1993年登録 - 杢・木目
- 過酷な環境をあらわす緻密につまった年輪。杢名には「笹杢(ささもく)」「鶉杢(うずらもく)」「光明杢(こうみょうもく)」など。
- 色・木肌
- 淡い飴色から赤褐色。濃淡のグラデーションが細やかに出るのが特徴。色味は個体差が大きい。
成り立ち
屋久島の過酷な環境が杉の成長を遅らせ、年輪を密にし、樹脂分を多くしました。油が多いため腐りにくく、通常の杉の寿命である500年をはるかにこえています。屋久杉は特別な種ではなく、本州にある杉が長い時間を経て特徴が変わった同じ種です。
香り
油分を豊かに含むため香りがあります。深く澄んだ杉の香りです。
希少性の背景
生きた屋久杉は世界自然遺産として伐採が禁じられています。流通材の多くは江戸時代に伐採された際に山に残った「土埋木(どまいぼく)」です。
すでに伐採済みの屋久杉の有効活用は、銘木関連事業者の課題です。













