人と木のまじわり
木の戸籍|Wood Register
屋久杉
Cryptomeria japonica
- 呼称・解説
- 千歳以上の杉だけが「屋久杉」。それより若いものは小杉。
- 分布・産地
- 鹿児島県・屋久島
世界自然遺産|1993年登録 - 杢・木目
- 緻密に詰んだ年輪。まれに笹杢・鶉杢・光明杢があらわれる。
- 色・木肌
- 淡い飴色から赤褐色。生木(立木)は発色があり土埋木は落ち着いた色味。
成り立ち
屋久島は花崗岩の島で土壌が薄い。また日本最大の雨量と台風が多く、杉の成長を遅らせ、年輪を密に詰ませ、樹脂を深く蓄えさせる。脂を含んだ材は腐りにくく、ふつうの杉の寿命をはるかに超えて生きる。屋久杉は特別な種ではなく、本州にもある一本の杉が、島と、長い時間に変えられた姿である。
香り
脂を豊かに含むため、香りが強い。深く澄んだ杉の香り。峰の屋久杉ほど香ばしい。
希少性の背景
生きた屋久杉は世界自然遺産に守られ、いま伐ることはできない。材として出会えるものの多くは「土埋木(どまいぼく)」。江戸の頃に伐られ、使われずに山へ残された切り株や倒木である。長い年月を森で過ごし、樹脂に守られて朽ちずにきた木を、許可のもとに譲り受ける。
すでに伐採されて残る屋久杉の断片をどう有効活用していくのかは、銘木に携わるすべての関連事業者の課題です。
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