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人と木のまじわり
木の戸籍|Wood Register
瘤材
Burl
- 呼称・解説
- 木の幹や根もとにできる、こぶ状のふくらみ。そこを挽いた材を「瘤材」と呼ぶ。多くの樹種に、まれに生じる。
- 分布・産地
- 特定の産地はない。樹種を問わず、一本の木のごく一部に、思いがけず現れる。
- 杢・木目
- 繊維が渦を巻き、無数の「眼(め)」が散る。まっすぐな木目とはまるで異なる、玉杢・鳥眼杢などと呼ばれる複雑な文様を見せる。
- 色・木肌
- 色は、もとの樹種のものを受け継ぐ。詰まった繊維ゆえに、磨くと深く密な艶が生まれる。
成り立ち
なぜ瘤ができるのか、その仕組みは完全には解き明かされていない。傷や菌、芽の集まり、環境の負荷——さまざまな要因が重なり、眠っていた芽が一斉にふくらむことで、渦を巻く繊維が生まれると考えられている。木が抱えた異変が、そのまま文様になる。
香り
香りは、もとの木のものを宿す。瘤であること自体に、特有の香りがあるわけではない。
希少性の背景
ほとんどの木は、挽くに足る大きさの瘤を持たない。生じること自体がまれで、同じ文様は二つとない。古来、世界中で「木の華」として珍重されてきた。
木が異変のなかで結んだ、ひとつだけの文様。







